おーいお茶を買うと、パッケージにある俳句をついつい見てしまいますよね。
今やテレビでもよく俳句が取り上げられ、小さな子どもから大人までが楽しむ趣味として定番になりつつあります。
おーいお茶俳句は
伊藤園が主催する「新俳句大賞」のことで、すでに31回にもなる平成元年から続く歴史ある大会で、文部科学大臣賞ともなれば賞金が50万円というビックイベントです。
令和元年には200万句にも迫る勢いでの応募があり、第1回からの累計が3500万句を突破するほどの人気となっています。
どうせ応募するなら、おーいお茶のパッケージに掲載されたいものですが、掲載されるのは入賞作品のみ。
そして入賞作品すべてというわけではなく、
佳作特別賞までの2000句が掲載されるのだそうです。つまり、
ただの佳作では掲載されないんですね…
約200万句の中から2000句に選ばれなければならない、ということですから、なんと1000分の1の確率ということになりますので入賞するのはかなり至難の業ですよね。
おーいお茶俳句で入選するためのコツや、俳句の基本的な作り方や心構えを調べてみましたのでご紹介いたします。
おーいお茶俳句の選考基準は
おーいお茶俳句ですが、テーマは自由となっています。
そして、
季語や定型などのルールは問わず、なんなら字足らずでも字余りでも問題ないんだそうです。
おーいお茶を飲んで、ふっと心に思い浮かんだ景色や思い出、日常や気持ち、そういったことを表現している句、を募集しています。
日本語だけでなく、英語でもそして小さな子供からお年寄りまでたくさんの方からの募集があり、それぞれの年代や環境に寄り添った賞が用意されています。
審査員はのべ200名以上の現代俳句協会員の俳人の皆さんに加え、ジャーナリストや有名作家、女優さんや日本語学者の方などで、様々な分野の方から審査してもらえます。
おーいお茶俳句のポイントは、
自身の心と向き合って、素直な気持ちを素直な言葉で表すこと、そしていろいろな物事、事柄をしっかりじっくり見て発見した驚き、想いを表現することのようです。
今の自分自身を表現することがとても大事なようなので、例えば30代の私が何かを見たときに、高校生の頃の気持ちを思い出して、または高校生なら…と想像して書く、というより、今の私が思うことを素直に句にする、というのがおーいお茶俳句のテーマに合っているようです。
ひねりを加えずに、とにかく素直に、率直に、自分を表現してみましょう。
心をうつ俳句を作るポイント
続いて、心をうつ俳句を作るポイントを調べてみました。
おーいお茶俳句の作り方と重複してしまうところはありますが、まずはやはり想像のものではなく、実際のものを見て感じたことを俳句にすること、です。
思い出してみて、その情景がきちんと思い浮かぶのは事実体験したことだからこそ、です。
想像して俳句を作ってみても、後からその俳句を読み直したときに、ぐっと心に迫る情景が浮かんでくるかといえば、そうではないでしょう。
やはり
その時に感じた色や音、匂い、五感をフルに使って心に落とし込んだ想いこそが自分にとってだけでなく、他の人の心も動かす俳句となるわけです。
そして、一番大切なことは、作成した句は自分で何度も何度も読み直してみること、です。
一度体験して思い浮かぶその情景が、きちんと表現できているか、人に伝わる表現にできているかどうか、
何度も何度も確認して少しずつよくなるように自身で添削していきましょう。
ただの事実、事象ではなく、その時に感じた想いや驚き、自分の心も一緒に乗せられているか、も大事です。
五七五という少ない文字数で表現するためには、
よりシンプルに、無駄な表現は削って、ダイレクトに伝わる言葉を選ぶ、難しい作業ですが、これだ!と思った体験があったら何度も何度も作り直し、その事柄について、たくさんの俳句を作って、一番よくできたものを選ぶ、ということをやってみてくださいね。
さいごに
おーいお茶俳句の選考基準や、俳句作りのコツなどを調べてご紹介しました。
俳句作りは、古来から続く日本の文化ですが、とても難しい反面、とてもとても面白い、長く付き合える趣味になりそうです。
おーいお茶俳句に応募できることはモチベーションを保つことにもつながるようで嬉しいですね。
残念ながら2020年のおーいお茶俳句の募集は締め切られていますが、また来年のために、今から俳句を作ってみてはいかがでしょうか?