私の子供の頃の運動会の思い出は、母の作ってくれたお弁当とみかんです。
10月頃に青いみかんがスーパーに並び始めると、小学校の運動会が頭に浮かびます。
みかんは品種や産地、栽培方法によっても異なりますが、12月から3月頃が旬となります。
美味しいみかんの選び方のコツは表面にツヤがあり、平べったい形をしたみかんを選ぶことです。
みかんは栄養が豊富で、たった2個で1日分のビタミンCが摂取できてしまうとも言われています。
薄皮にも栄養が豊富だから食べたほうがいい、と小さい頃から言われてきましたが、実際のところどうなんでしょうか?
みかんの薄皮について調べてみました。
みかんの薄皮の上手なむき方
みかんの薄皮ですが、正式な名称は「じょうのう」といいます。
みかん農家さんのホームページをみると、じょうのう膜が薄い!とかじょうのうもやわらかくて食べやすい!と宣伝文句として使われていました。
みかん農家さんから直接買うような美味しい高級みかんだと、薄皮が気にならないようなみかんも多いのだと思いますが、
スーパーで普通に買ったみかんだとモノによっては薄皮が気になって口から出したくなるようなものもありますね。
それに小さい子供だと、薄皮が噛み切れず飲み込めないということもあり、ごっくんが上手にできるまでは私も子供にいちいち薄皮をむいて口に入れていました。
そこで薄皮の上手なむき方を探してみました。
まずはみかんのふさをバラバラにします。
小房の中心側についていた固い筋のところを、少しの果肉も一緒にはさみで切りとってしまい、そのまま、はさみでぐるっと外周に切り目を入れます。
切れ目から薄皮を開けばきれいにつるっと薄皮をむくことができます。
みかんの缶詰のように、もっと、切れ目もなしにきれいにむきたい!というときは、重曹を使う方法もあります。
1Lの水に小さじ1杯程度の重曹を入れて沸騰させます。
みかんのふさをばらばらにしておき、火を止めて、小房を1つずつそのなべの中に入れていきます。
普通のみかんならば、
重曹入りのお湯に5分ほどつけてそのままにしておくと、薄皮は溶けてしまいますので、冷水にとって、きれいに洗い流せば完成です。
重曹入りのお湯につけておく時間が長すぎると、実まで溶け出して形がなくなってきてしまいますので、コツがつかめるまではちょくちょく様子をみながら冷水に取ってくださいね。
きれいな薄皮のないみかん、そのまま食べるのもいいのですが、重曹の苦味や独特の臭気が気になることもあるので、みかんの缶詰のようなシロップ漬けにするのがおすすめです。
水400ccに砂糖を100g、レモン汁を少量加えて混ぜたものを沸騰させ、それを熱いまま、きれいな薄皮なしのみかんを入れた瓶に入れて冷ますだけです。
シロップ漬けは1週間ほど持ちますので、そのまま食べても、ヨーグルトにトッピングしても、ゼリーにしてもおいしくて、子供のおやつにぴったりです。
みかんの薄皮や皮は食べる?食べ方の正解
みかんの白い筋には栄養が豊富だから食べたほうがいい、と小さい頃から言われてきましたが、実際のところどうなんでしょうか?
みかんの実には、
ビタミンCが豊富に含まれているため、免疫力を高め、風邪などを予防する効果があります。
成人の一日当たりのビタミンは中くらいのサイズのみかん2個でとることができるといわれている程です。
またクエン酸により、
疲労回復にも効果がありますし、カリウムにより高血圧の予防にもなります。
そして、気になる白い筋や薄皮の栄養ですが、
ヘスペリジンという血流を改善する効果のある成分が含まれています。
血流がよくなることで、身体を温め、むくみの予防や高血圧の予防につながります。
食物繊維も豊富ですので、昔からの言い伝えとおり、白い筋も薄皮も食べることで、たくさんの栄養を取ることができるんですね。
みかんの皮も、ヘスペリジンや、食物繊維が豊富に含まれているので、本当は捨ててしまうのはもったいないんです。
なかなか食べづらい皮ですが、ジューサーをお持ちの方は是非皮ごとスムージーにして飲んでみてください。
そのままだと苦味を感じてしまうかもしれませんが、ヨーグルトや牛乳、豆乳と蜂蜜を加えればのみやすくなります。
また、みかんを皮ごとジャムにして、マーマレードにして食べる、という方法もあります。
みかんの栄養を無駄なくとるためには、丸ごとまるまる食べるのが正解ということですね!
さいごに
美味しいだけでなく、栄養もたっぷりで風邪などの病気予防になるなんて、みかんは優秀な食材ですね。
しかも調理の必要もなく、子供でもすぐに食べられて、旬の冬にぴったりのおやつ、デザートだと思います。
家族でおしゃべりしながら、ちまちま白い筋を取って食べるのも季節を感じてなんだかとってもいいものですが、この冬は色々な方法で豪快に皮まで丸ごと食べつくしてみてはいかがでしょうか?